のっけから凄いタイトルで大変失礼。
皆さんはシムシティ2013を覚えていらっしゃるだろうか。
忘れてしまった?では画像を載せれば思い出すのではないだろうか。
あーはいはい、あの超絶バグゲーね。
ただでさえトンデモバグが多いのに、住人の家や勤務先が日を跨ぐ度にランダムで変わって昨日まで家族と澄んでいた小学生がいきなりオッサンしか住んでいない家に住みだしたり
しかも翌日には小学生から大人になっていたり(超意味深)もう何処から突っ込めば良いのか分からなかった。
更に人口が増えてくると車両が増えだして渋滞で都市が壊滅しだすので電車などの公共交通機関を設置したらルート設定が自動なので停車駅が運転手の気紛れで変わるはいきなりUターンしだしてもとの駅に戻るわいい加減にしろと叫びたくなる仕様。
街づくりゲームは今まで2Dが当たり前だったので3Dの街づくりシミュレーションゲームとしては確かに先駆けしていたがあまりの糞仕様に瞬く間にプレイ人口は少なくなっていき結局一年ぐらいしか持たずに消えていってしまった。
それから二年・・・。
街づくりを楽しみたいプレイヤーが新たなゲームを求めて孤高の砂漠を渡り歩いていたときである(何
彷徨うプレイヤー達の前に突如新たなオアシス(街づくりゲーム)が光臨!!その名も!!
いきなりだが評価を先に言おう。
神ゲー
つーか、シムシティ2013と比べちゃいけないレベル。
それほどまでにこのゲームは完成度が高いのだ。
まぁまぁ、とりあえず順を追って説明していこう。
基本的なシステムはシムシティ2013とそんなに変わりはない。
最初に発電所と水道設備を整えたら道路を引き、そしたら住宅地区・商業地区・工業地区を設定。
地区を設定した場所にはそれぞれ対応した建物が勝手ににょきにょき生えてくる。住宅や商業、工業からは税金が納められるのでお金が溜まったらまた道路を引いて街をどんどん拡大。
ある程度拡大して人口が増えると診療所や警察、消防署などの公共サービスが作れるようになり徐々に街づくりのハードルが上がっていく(と同時に楽しみも増えてくる。
初めはこんな感じにちっぽけな街。
電気も風力発電所でまかなえる程度の小さなもの。
あれやこれや続けていくと・・・。
ここまで大きくなれる(飛躍しすぎ
なおこれでもまだまだ序盤。
まずシムシティ2013は一つの街を作るのに大きさが決まっていてしかもそれが滅茶苦茶狭かった。
しかしSkylinesは徐々に作れる範囲が広がっていき最終的にはシムシティ2013の9倍ものサイズに拡大する。
範囲が狭すぎて思うような街が作れなくて困っていた人にはとても嬉しい仕様。
また、スクリーンショットはちょっと用意できていないのですが住人一人一人きちんと家が決まっていて自分の条件に合う職場へ通勤してくれる。
シムシティ2013のように『今日はあの家に泊まるか』なんてふざけたことは起こらない。(むしろこれが当たり前だ!!
公共交通機関もやりたいことが出来るようになっている。
公共交通機関はバス、地下鉄、電車(地下鉄とは違う枠組み)、船、飛行機があり巡回ルートや停車駅などを順番も含めて決めることが出来る。
これもシムシティ2013のように『次の停車駅は駅員の気紛れ』なんてことは起こりえない。(現実で起きたら訴訟問題である
※地下鉄、バス、電車と縦横無尽に張り巡らされた公共交通機関。きちんと切符収入も入ります。なおタクシーもあるが公共交通機関とは枠組みが微妙に異なるので割愛する
シムシティ2013と違ってSkylinesの街は確実に生きている。
子供は学校へ通い、大人は職場へ通勤。仕事が終われば直帰する人もいれば商店街に立ち寄ってから帰る人もいる。
デパートや商店街といった商業区間は工業区間から定期的に配送される商品を住民に販売して収益をあげ、また工業もデパートなどに製品を納品することで収益をあげる。その収益はまた住民に還元される。
働き手が居なければ工場は経営できないので潰れてしまうし、渋滞が原因などで商品が届かなければお店は潰れてしまう。お店もまた誰も買いに来ないと潰れてしまう。
シムシティ2013もこれと同じ動きはしていたが職場も家も決まっていないのでこれらをコントロールすることはかなり難しかったし、なにより潰れるまでの時間が滅茶苦茶早かった。(1日誰も来なかったら確実に耐えられない。貧弱!
一方Skylinesは流石に2~3週間ぐらい滞ってしまうと倒産/破産してしまうが前述のとおり公共交通機関などで人、物の移動を管理しやすいのでそういった状況には陥りにくい。こういうことがしたかったんだよ・・・。
道路や線路は血液を運ぶ血管となり、その血液はこの都市に住む住人。まさにSkylinesの街は生きているのだ。どこぞの街と違って勝手に出血しだす事はない。
そうして育った街は住民や車の視点となって見て回ることも可能。(※要MOD
JRが走ってるぅぅーー。
首都高だー!ローソン自重せよ。
無駄にISUZU表記。なお商品を配送中らしく配送先の店の名前は「スゴイショップ。」少なくとも名前は凄い。
裁判所前の様子。東京スカイツリーの存在感。
こんな感じに歩行者視点に車での視点。電車の視点にもなれるので街を作り楽しみが更に高まる。
街づくりの自由度は非常に高く首都高のような道路は勿論、その下に列車を走らせるなどといった芸当技も可能。
ただし、これも要MOD
ちょいちょい要MODっと出ていますがSkylinesはSteamワークショップに対応していて有志の人が作ったMODを簡単に導入することが出来ます。
とにかくこのMODの数が尋常じゃなく、ユーザの手によって作られるMODは公式の問題点を改善したり遊びの幅を高めてくれたりするのでまさにゲームそのものが無限に成長し続けている。
シムシティ2013を遊んでいたとき、Skylinesのような事が全てできると思っていたが実際は全て出来ないっていう謎システムだっただけに、このSkylinesは私の遊び心を満足させてくれるとてもとても素晴らしいゲームだ。
とはいえ、非の打ち所のないゲームかと言われると実はそうでもない。
やはりいくつかの問題点が存在している。
最大の問題点はBGMとSE。
BGMは流石にシムシティには勝てなかった。シムシティ2013はゲームシステムは糞だったが人口が増えてくるにつれて壮大な曲へ変わっていったりズームイン・ズームアウトでもリアルタイムに曲調が変わっていったので一度波に乗ってイケイケムードになった時の躍動感は凄まじかった。
正直シムシティ2013を褒められる所はこれぐらいしかないのだが逆にここの部分だけは本当に神がかっていた・・・。
SkylinesもBGMの質が悪いというわけではないのだが人口が増えても曲は変わらない(少なくとも現時点では)のでその部分はシムシティ2013に一歩譲るか。
そして最も耳につくのはSE。はっきり言う。一部の効果音がやたらうるさい。
顕著なのはパトカーとかの緊急車両のサイレン。それとカモメの鳴き声。
緊急車両のサイレンは一時的なので我慢できるし街が起動に乗り出せばそんなに犯罪や病気が蔓延することはないのでいいのですが・・・。
カモメ。こいつが曲者。都市を大きくするために公園をいくつも設置していく必要があります。そして公園にカモメが住み着きます。なぜか。
時には景観のために所狭しに並べることもあるので一杯置けば置くほど「クェッ、クエッ」って泣き叫びまくる。しかもこの鳴き声だけやたら音が大きい。
上にあげたスクリーンショットで東京タワーや東京スカイツリーなどがありましたが、あれはMODを導入することで立てられる建物でMODを導入することで立てられる建物の大半は公園の枠にあります。
結果、カモメが超増殖して何処にカメラを回しても「クェッ、クエェッ」っと泣き叫びまくっている・・・。初めは気にならなかったのですが公園を一杯作るようになってから物凄く気になるように。
とはいっても、SEはMODで改善することができます。
BGMは・・・・気に食わなければバックグラウンドで好きな曲を再生するといいでしょう。私はひっそりシムシティ2013やシムシティ4の曲を流しています。やっぱり曲はこっちの方がいい・・・。
しかしそれ意外に目立つ欠点はなく、あったとしてもMODで全部解決できてしまうところがこのゲームの素晴らしいところ。
プラットフォームは今の所PC版だけのようですが、推奨スペックもそんなに高くないので興味をお持ちになられた方は購入を検討してみてはいかが?
シムシティが大好きな人なら絶対に気に入ります。
さーて、街づくりに戻ろうっと。
オマケ
悪そう(小並感